
60年代初頭のニュートランペット・ホライズンを担った3人のトランペッター、
フレディ・ハバード、ブッカー・リトル、そしてこのテッド・カーソン。
そのテッド・カーソンの処女リーダー作のオールド・タウン盤。
カーソンは、以前に取り上げたセシル・テイラーの「Love for Sale」で初吹き込みを済ませた後、
セシル・テイラーのグループ、その後ミンガスのグループで武者修行をするわけで、
当然それぞれの親方の影響も顕著です。
ジャケで吹いてるおもちゃのようなトランペット(ピッコロ・トランペット)がトレード・マークみたいな
ところもありますな。このトランペット、ヴァルブが4つで上下1オクターブ広域が出せるんだそうです。
このトランペットを使って、初リーダーであるにも関わらず臆することなくバリバリ吹きまくってます。
ワン・ホーンだったブッカー・リトルのタイム盤との比較はどうかとは思いますが、
あちらよりかなり音楽のバリエーションが豊かです。というか、あえて比較するならドルフィーも参加して
いたキャンディド盤の方か?
あのブッカー・リトルのキャンディド盤は昔っからどうも苦手です。
何か頭でっかちのクラシック被れが鼻につき、未だに好きになれません。
一方、このテッド・カーソンの方はそういったあざとさは感じられず。
良い意味でのおもいっきりの良さを感じます。
サイドメンの方に目を移すと、ピアノに渡欧前のケニー・ドリュー、ベースにジミー・ギャリソン、
テナーに、セシル・テイラー、ミンガス時代と共に同じ釜の飯を食った同僚ビル・バロン、
タイコの方は3人のドラマーが曲毎に入れ替わるという形で、ロイ・ヘインズ、ダニー・リッチモンド、
ピート・ラロッカという、これもまた何かしらそれまでのカーソンのキャリアのなかでつながりを持った人達です。
個人的には小股の切れ上がったタイコを叩くロイ・ヘインズがカーソンと相性が良いように感じますけど。
そして、僅か2曲ですがドルフィーがバロンが抜けたセッションでフルートを吹いてます。
一部にドルフィーの名がカーソンと連名で表記されているものもありますが、
はっきりいってそう期待しないほうが良いです(笑)。軽く吹いてるって程度のものでドルフィーらしさは薄いです。
個人的に大好きな曲 "The Things We did Last Summer"で期待したドルフィーのフルートも、
カーソンの為に色付け程度に吹いてるって感じでしょうか。
まぁ、でもドルフィーが参加してるこの曲と"Bali Hi"はともに美しいナンバーですけどね。
後、昔っから気になってるのが、"Ahma"というカーソンのオリジナル。
これはウェイン・ショーターが書いてマイルスのクインテット時代に演っていた"E.S.P"とテーマ部分が酷似しています。
年代的にはこのカーソンの方が先なんですけどね。。。
Plenty of Horn / Ted Curson
Side A
1. Caravan
2. Nosruc Waltz
3. The Things We Did Last Summer
4. Dem's Blues
5. Ahma
Side B
1. Flatted Fifth
2. Bali Hi
3. Antibes
4. Mr. Teddy
recorded April 1961, NYC
Ted Curson (tp), Bill Barron (ts), Kenny Drew (p), Jimmy Garrison (b)
Roy Haynes (ds)A1,B1
Danny Richmond (ds)A2,4,B4
Pete La Rocca (ds)A5, B3
Eric Dolphy (fl)A3, B2